Tomioka Silk Mill and Related Sites V
<リンク集>
 ・遺産の概要説明
 ・ウィキペディア 富岡製糸場と絹産業遺産群
 ・ウィキペディア 荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡
 ・世界遺産富岡製糸場HP
 ・群馬県観光局 荒船風穴
 ・下仁田町役場 荒船風穴

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  荒船風穴
 
富岡製糸場と絹産業遺産群(荒船風穴)  日本国 : 登録年 2014年

撮影者:kayako 撮影年月日:2015年10月
 「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、高品質生糸の大量生産を実現して絹産業の発展をもたらした、日本と他の国々との産業技術の相互交流を示す好例です。西欧から導入した器械製糸技術を発展させるとともに、養蚕業の技術革新を行い、それらの技術を今度は世界各国に広めました。富岡製糸場・田島弥平旧宅・高山社跡・荒船風穴は、生糸生産の各過程における技術革新の主要な舞台であり、さらに教育や出版、取引などを通じて全国に大きな影響を与えました。ここで掲載している荒船風穴は製糸技術が発展して生糸が大量に作られるようになると、繭が大量に必要になりましたが、養蚕はそれまで年一回しか行うことができませんでした。そこで、荒船風穴の岩の間から吹き出だす冷たい風を利用して蚕の卵を貯蔵し、卵がかえる時期をずらすことにより、養蚕の回数を増やすことができるようにしました。荒船風穴は日本で一番大きな蚕の卵を貯蔵する風穴で、日本の各地の養蚕の回数を増やし、繭を大量に作ることに大きな働きをしました。現在でも大きな石垣が残り、夏でも2℃〜 3℃の冷たい風が吹き出しています。

<BGM> 朝の湖(By Gallery Oto)