アムステルダムのディフェンス・ライン

オランダ王国
登録年:1996年
撮影者:S.Kinoshita
撮影年月:2009年5月



 アムステルダムを半径15kmから20kmで136kmに環状に取り囲む堤防があります。 これは、1883に着工し1920年完成したもので、ディフェンス・ラインと呼ばれています。 このディフェンス・ラインは、海抜以下のこの国が長年にわたって培ってきた、堤防建設と灌漑設備の高度な技術を活かした国土防衛ラインです。当時の戦争の形態は地上戦でした。 そのため、敵がこの地に侵入する危険が生じた場合には、周りの水門を開き、低地に30㎝ほどの水をため、歩行やボートでの侵入を防ぐ仕組みでした。このディフェンス・ラインの要所には45の要塞が築かれ、敵を攻撃する備えとなっていました。 しかし、完成後の第二次大戦開戦までには、飛行機の利用が進み、地上戦を想定したこの仕組みは利用されることはまったくありませんでした。 しかし、オランダの高度な灌漑技術の証として今も歴史的遺産として保存されています。 なお、ここのページで紹介している写真はその要塞の一つでアムステルダムの東15キロほどの所に位置する"ナールデン"の星形要塞です。 

 ・遺産の概要説明
 ・ナールデン衛星写真
 ・ウィキペディア
   アムステルダムの防塞線

 ・ウィキペディア ナールデン
 ・Defense Line of Amsterdam
 ・オランダの世界遺産
 ・オランダ政府観光局
 ・在日オランダ大使館


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