Shark Bay,Western Australia

＜リンク集＞　・遺産の概要説明　・シャーク湾衛星写真　・ウィキペディア　シャーク湾　・ウィキペディア　ストロマトライト　・西オーストラリア州観光局　・オーストラリア政府観光局　・在日オーストラリア大使館＜地図表示＞　西オーストラリアのシャーク湾	西オーストラリアのシャーク湾　オーストラリア連邦：登録年 1991年
	撮影者：Y.Kinoshita　撮影年月日：1998年3月
シャーク湾は、オーストラリア・西オーストラリア州の西海岸中央部ガスコイン地域にある湾で、水深は２メートルと浅く、穏やかな湾です。湾の浜は、全て5メートルの厚さの貝殻で埋め尽くされています。湾周囲の陸地には荒涼とした乾いた風景が広がり、ここで暮らせるのはカンガルーやトカゲなど乾燥に適応した動物ばかりです。人間が住みつけなかったことで、自然の豊かさを維持できていると言えます。ここでとくに注目すべき個体は、ストロマトライトで、化石ではなく生きたものが現存している数少ない地域です。このストロマトライトは藍藻類と堆積物が何層にも積み重なって形成され、日中に光合成を行います。成長速度は非常に遅く、1年に数ミリメートルしか成長しません。ストロマトライトは27億年以上も前の先カンブリア時代には世界各地に存在し、地球に大量の酸素を提供したとされます。このシャーク湾は水温が20℃以上あることから、ジュゴン、ジンベイザメ、ウミガメ、イルカ、オニイトマキエイなどが群生し、インド洋から南極海へ移動するザトウクジラも立ち寄る場所となっており、海岸でイルカに直接触れることでも知られています。