Kathmandu Valley
<リンク集>
 ・遺産の概要説明
 ・カトマンズ衛星写真
 ・ウィキペディア カトマンズの渓谷
 ・カトマンズ渓谷バーチャルツアー
 ・カトマンズ案内
 ・ネパール文化観光省
 ・ネパール政府観光局
 ・駐日ネパール大使館

<地図表示>
  カトマンズの渓谷
 
カトマンズの谷 ネパール連邦民主共和国 : 登録年 1979年

撮影者:J.Kinoshita (チャイ雑貨 茶窓)
撮影年月:2003年5月
   2000メートル級の山々が連なるヒマラヤ山脈。標高1350メートルのカトマンズの谷はその中にあります。「カトマンズの谷」の中には首都カトマンズとパタン、パドガオンという3つの街があります。これらの街には川に沿って赤レンガと木材で作られた建物が点在しています。ネパールは今でも38の民族からなる多民族国家で、15世紀後半、カトマンズ、パタン、パドガオンの三つの王国都市がありました。三つの王国都市は、政治面だけでなく文化面でも競い合っていました。当時より、この谷はチベットとインドを結ぶ要衝でした。その中で、仏教とヒンドゥー教を融和させた手工業や建築物が生まれました。ネパールの伝統的な建築様式は中庭建築と層塔の組み合わせで、また、建物はレンガと木で構成されている点も特色です。それぞれの街の中心にはダルバール(宮殿)と呼ばれる広場があります。広場を中心に生き神様(クマリ)が暮らす寺や、多くの寺院が立ち並んでいます。街の中には寺院、仏塔、沐浴場、庭園、仏像などが無数に見られ、広場に続く通りには商店・市場がひしめき合い、野菜や日用品とともに、仏画や曼荼羅が売られています。そうした賑わいの一角に仏教やヒンドゥー教の神が祭られています。小高い丘の上に立つ「目玉寺院」と言われるストゥーパ、スワヤンブナートがあります。基壇は大地、丸屋根は水、尖塔は火、頂上の笠は空気を表わし、ストゥーパの周りをチベット仏教徒立ちは巡り祈りを捧げ、チベット仏教とヒンドゥー教が穏やかに共存しています。カトマンズの谷は「信仰の十字路」ともいわれます。カトマンズなど三つの王国都市は18世紀、グルカ王国に滅ぼされましたが、その後も優れた建築物は生まれ続け、宗教と芸術が織り成す「万華鏡」とカトマンズの谷は讃えられています。