Church and Dominican Convent of Santa Maria delle Grazie
with "The Last Supper" by Leonardo da Vinci
<リンク集>
 ・遺産の概要説明
 ・ウィキペディア
    レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』がある
    サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会と
    ドメニコ会修道院

 ・ウィキペディア サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 (ミラノ)
 ・ウィキペディア ドメニコ会
 ・ウィキペディア 最後の晩餐 (レオナルド)
 ・ウィキペディア レオナルド・ダ・ヴィンチ
 ・ウィキペディア ミラノ
 ・ミラノ案内
 ・ロンバルディア州HP
 ・イタリアンネット
 ・在日イタリア共和国大使館
 ・イタリア政府観光局

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  サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会付近
レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ
・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院
イタリア共和国: 登録年 1980年

撮影者:kayako(除、絵画) 撮影年月日:2010年8月
  イタリアのミラノにある「サンタ・マリア・デレ・グラツィエ聖堂修道院食堂」にレオナルド・ダ・ヴィンチ作『最後の晩餐』が描かれています。ダ・ヴィンチが生涯に手がけた壁画のうち、現存する最も代表的な作品であり、当時のミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァの依頼により、食堂の装飾画として制作されました。キリスト教美術において比較的古くから用いられ、修道院の食堂を装飾する絵画の主題として典型のひとつでもある「最後の晩餐」を描いたものですが、単純に、通常示される聖体拝受(主によるパンと酒杯の拝受)を描いたものではなく、イエスが十二人の使徒に対し『この中に私を裏切るものがいる』と、裏切り者を指摘する、劇的な要素で登場人物の複雑な心理描写に重点が置かれている点が特徴的です。また通常、この「最後の晩餐」は過越祭(ユダヤ教の祝日)におこなわれたとされていたことから、子羊料理が描かれるが、本作では魚料理が描かれたことが近年の修復作業によって判明しました。この絵は技巧的にも、壁画で通常用いられるフレスコは使用されず、油彩とテンペラによって描かれているため、完成後まもなく遜色が始まり、それに加え食堂が馬小屋として使用されたことで湿気に晒されたことや、第二次大戦での建物全壊(奇跡的に壁画は無傷)などが重なったことによって、壁画として保存状態が悪かった期間が長かった為、もはや、この傑作を原型のまま鑑賞することはできません。しかし、その写実性と一点透視図法は、あたかも絵の奥のほうまで実際の食堂がつながっているかのような錯覚を観る者に起こさせる絵で、各地にある「最後の晩餐」を描いた絵画の中でも、最も有名な絵となっています。



<BGM>  Carulli Duo de guitares : By CARULLI, Fernando (1770-1841), ITALY