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<リンク集>
・遺産の概要説明 ・ウィキペディア 中国丹霞 ・People's China 江郎山の三つ岩 ・Virtual China ・中国観光局 ・中華人民共和国大使館 <地図表示> 江郎山付近 |
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「丹霞」は中国南部に残る切り立った断崖などを伴う赤い堆積岩が織り成す地形で、それが顕著に見られる6箇所9件が自然遺産として登録されています。
「丹霞地形」の名前は直接的には丹霞山に由来し、その山々の断崖が丹(あか)い霞のように見えたことによります。
主としてジュラ紀から新第三紀に形成されたもので、それらの地形を形成する砂岩や礫岩は中国南部の亜熱帯性の気候において、雨季に川や湖に流れ込むことで堆積しました。
そして、湿潤多雨な気候による浸食作用や、ヒマラヤ山脈の造山活動を含む大規模な土地の隆起などによって、独特の景観が作り上げられていきました。
ここで掲載しているのは浙江省江山市にある江郎山で、世界遺産としての登録面積は610ヘクタールあります。
この山は白亜紀の堆積岩が隆起したもので、大規模な断層も見られます。
石壁、石柱、洞穴など様々な丹霞地形が見られるものの、形成された時期が古く侵食の度合いも他より進んでいるため、
一部の例外を除けば標高の低い景観が続きます。その例外に当たるのが、郎峰、亜峰、霊峰と呼ばれる3つの巨石で、周囲から飛びぬけて
聳え立っており、それらの標高はいずれも約500 m です。それらの巨石は、江という一族の3人兄弟が巨石に変じたものという伝説があり、
江郎山という山の名前はその伝説に基づくといわれています。その印象的な景観が文化にもたらした影響も大きく、特に唐代以降にそれが顕著となり、唐の宰相たちや白居易らが江郎山を称える漢詩を残しています。
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