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<リンク集>
・遺産の概要説明 ・ウィキペディア バグラティ大聖堂 ・ウィキペディア ゲラティ修道院 ・ウィキペディア グルジア ・グルジア政府大統領府HP ・グルジア政府HP ・日本グルジア文化協会 ・駐日グルジア大使館 <地図表示> バグラティ大聖堂とゲラティ修道院 |
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撮影年月:2010年9月
バグラティ大聖堂は、11世紀に建造されたグルジアの古都クタイシに建てられた大聖堂で現在は廃墟となっていますが、グルジアの中世建築史における傑作として伝えられています。クタイシ中心部の丘の頂上にありランドマークとなっています。建造されたのは11世紀初頭のグルジア王バグラト3世の治世下の頃で、バグラティ修道院(バグラトの修道院)の名はそこに由来しています。北壁に残る碑文から、床石が横たえられたのは西暦1003年であったことが明らかになっています。1692年にイメレティ王国に侵攻したオスマン帝国軍の砲撃により、大聖堂は大きく損なわれ、丸屋根や天井も崩落し現在の姿となりました。ゲラティ修道院はクタイシの郊外にある修道院で、1106年にグルジア王ダヴィド4世によって創設されました。ゲラティ修道院は長い間グルジアにおける知的・文化的な中心地の一つとして機能していました。この修道院にはアカデミーがあり、グルジアを代表する科学者、神学者、哲学者たちを擁していました。彼らの多くは、それ以前に外国の様々な正教会系修道院で活動していた者たちでした。ゲラティ修道院には12世紀から17世紀にかけての膨大な量の壁画や写本が収蔵されています。また、創設者でもあるグルジア史上の偉大な王の一人ダヴィドの亡骸も安置されています。なお、これらの遺産は世界遺産としての真正性と完全性を損ねかねない再建計画の存在を理由として、2010年に「危機遺産」リストに登録され、世界遺産委員会は計画の即時撤回を求ています。
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